なぜ?産婦人科で働く看護師が辞めたいと考えてしまう理由とは?

命の誕生に立ち会えたり、新生児と接する機会が多いなど、やり甲斐を感じやすい産婦人科看護師の仕事ですが、どんな仕事にも大変なところはあり、さまざまな理由から「辞めたい」「もう無理」と転職を考える看護師もいます。

例えば、「クレームが多い」という理由も、その1つです。産婦人科では、女性特有の繊細な悩みを扱う診療科なことから、クレームが多いという傾向があります。また、妊娠出産についても、「こんな出産がしたい」など理想を持っている女性が多く、それが叶わないとクレームの原因になることがあるのです。他にも、赤ちゃんを心配するあまり、患者やその家族から理不尽なクレームが出ることもあります。

他にも、「産科の看護に関われない」という理由が挙げられます。病院によっては、産婦人科であっても産科は助産師が業務を行い、看護師が担当するのは婦人科と分けられているところがあります。産科の看護を目指して産婦人科にきたのに、婦人科の仕事しかできないことに不満を感じ、辞めたいと考えるようになってしまうのです。

また、助産師との関係が悪く、互いに尊重し合えないような現場だと、それも不満の原因となります。

最後に挙げるのは、「嬉しい仕事ばかりではない」という理由です。産婦人科で妊娠・出産と言うと、明るいイメージを持ちがちですが、実際には嬉しい仕事ばかりではありません。流産や死産になったり、諸事情で中絶せざるをえないこともあります。

患者や家族をサポートすることも看護師の大事な業務なのですが、そのようなことが続いてしまうと「こういう仕事がしたかったんじゃない」と精神的に辛くなり、辞めたいと考えるようになるのです。